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自分自身を前向きに変容するために☆「勇気づけの心理学」

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自分を勇気づけ、ひとも勇気づけられるーー
そんな人間になりたいと思いませんか??

あるいは、勇気が足らなくて、
自分が前に進むのと抑えている時が、
私達にはあるのではないでしょうか?

今日は、「勇気づけの心理学」岩井俊憲著 金子書房 をご紹介して、
これを手がかりに「勇気づけ」と「自己信頼」について考えてみたいのです。


本書は、アドラー心理学を基盤として、
特に「勇気づけ」と「自己信頼」を高める方法について書かれています。
前半は「理論篇」、後半は「実践編」となっていて、
わかりやすく易しい文章で、シンプルな見かけの本ですが、
何度も読み込んでいくと……
「自分の意識を知る」のに、とても深い気づきをもたらしてくれる、
奥行きのある本なのです。


「勇気は蛮勇や無鉄砲とは異なる。
(略)
勇気は、人生が我々のために準備しているかもしれない
あらゆることに対処する能力があるのだという核心を反映しているからである。
(略)
勇気があれば、適切な判断が下せるし、
それによって効果的な結果を招くことができる。
勇気があれば、身体的な強み、知的な活力、
感情的な持久力(スタミナ)、創造的なイメージの力をフルに使える。」
(アドラーの高弟 ルドルフ・ドライカースの言葉 本書p7から)


ここでは「勇気」という言葉を、
私達がこれまで知る意味とは、微妙に異なる角度で用いているのがわかります。
むしろ、「自分を受け入れる」「自分を認めること」
自己信頼と肯定的な自己受容があってこそ、
私達は自分の持てる能力を全面的に活かせるーー
という意味のようです。


自己信頼、自己受容というのは、実は簡単ではない、
とても深いテーマでしょう。
私も、自分を認められなかった子供時代の記憶が浮上してきて、
「ハッ」と気づかされたことが、本書を読みながら何度かありました。


また、1934年にアドラーはアメリカに移住し、
人間性心理学の創始者アブラハム・マズローとも交流したそうです。
つまり、ポジティブ指向の潜在能力開発やNLP(神経言語プログラミング)、
コーチング等の源流を遡っていくと、
アドラー心理学にも歴史的につながっているのも、わかります。



まずは、「自分自身を勇気づける」ことから

岩井氏の恩師であるジョゼフ・ペルグリーノ博士があげている、
勇気づけのためにあなたの環境に対して出来る8つの具体的な方法が(本書p140)
私にはひじょうに興味深く、お薦めしたいです。

(1)あなたの周囲に、積極的(前向き)な人達を配置する
(2)あなたの周囲の小さなマイナスを大目にみる
(3)大きなマイナスをプラスにしてしまおう
(4)周囲に積極的な影響を与えよう
(5)あなたが既に持っているものを、人生の1部として大切にしよう
(6)あなたの周囲を心に思い描いて、知的に刺激しよう
(7)新しい環境の中に身をおいて、あなたの心と感覚を休ませることもいい
(8)プラスの媒体にふれよう
  (立野注:前向きな話、文学、名言、映画、音楽、アート等の表現でしょうか)

これらを全部やらなくてはならない……わけではないのです(笑)。
出来そうなことから試してみることで、
徐々に、そしていつのまにか、
「自分を勇気づけ、ひとを勇気づける人間」になれるでしょう。


そして、「勇気づけ」とは、自分自身の意識の深い層に、
「大丈夫だよ」と声を、繰り返しくりかえし送り届け、
「大きな安心の軸」みたいなものを、確立することかもしれないーー
「勇気づけの心理学」を読み終えて、そう私はおもいました。


いかがでしょうか?



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