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親が子に謝り、子が親をゆるす体験

年老いた母親に「あの頃は、本当にすまなかったね」と、
頭を下げて謝られたことは、あなたはありますか?


お盆でもあり、5年前に父も亡くなった命日でもあるので、
埼玉の実家に帰った私は、
話の流れで、そんな場面に遭遇してしまったのです〜〜。

「親が謝りの言葉を伝えてくる」というのは、私もセッションや講座の中で、
ロール・プレイとしてクライアントさんと時々行うワークなんですが、
「リアルに自分がこんな風に、言われることがあるんだな〜〜」と、
チョット不思議な感覚もありました。


つまり、私の16歳の春の初めての「ウツ体験」や、
10代の頃の「生き難かったこと」について、
母や父が充分に対応できなかったのを詫びてくれているようなんです。

実際にはその頃、パートと家事をこなすのに一心不乱だった母親が、
イマドキよく言われるように子供の心を配慮して、ケアするなんて、
やりようが無かったことは、私の側にもよくわかっています。
むしろ、「生き難がたさ」や「コミュニケーションの不全感」を抱えていたのは、
20代、30代の母自身だったわけで。


順番としては、そんな母親の影響もあって、
10代の私の「ウツ体験」や「生き難がたさ」が生じていた面もあるでしょう。
それに10代の青年が生きることに悩んだり・試行錯誤するのは、
むしろ健全な成長プロセスでも、ありますよね。

そして実家から帰ってきて、セッションや講座の反省会するみたいに、
この母親からの言葉に「どう対応したらよかったのか?」
ーーと、私としては振り返りをしています。

まず、セラピーや心理学を勉強したわけでもないのに、こんな風に自然発生的に、
息子に謝罪できる母がスゴイなあ〜と、驚かされます。
おそらく……
これまでの人生全体を回顧し・振り返るのを内面でくり返し行っていて、
そこから湧いてきた言葉なのでしょう。

そして、若かった20代、30代の母の抱えていた「生き難がたさ」「コミュニケーションの不全感」
を、現在の息子=私は深く・しっかりと受けとめている
ーーこれも伝えられたらベストだった。
つまり、親が子に謝り、子が親をゆるすということを、
表面的ではない、深いコミュニケーションとして伝えられたら、よかった(涙)。

人の内面で生じる「想い」や「感情」は、なかなか言葉にしにくい、
コミュニケーションとして表現しきれない部分も、
人によっては随分あります(不器用な人は、ここを表現しにくいですよね〜)。

私としてはこれを言葉にならない部分(ノンバーバル)も含めて、繊細・丁寧にキャッチして、
さらに深めるコミュニケーション交流を、探求したいです。

お盆の、亡くなった父や先祖との繋がりを思い出す時空間で、
こんな出来事が生まれていました。
あなたは、どんなお盆をおすごしでしょうか?



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