「植物そのまま」香りを楽しむシャーマニズム的アロマ 2009年5月上弦の月号

ナチュラル・インセンス各種

火をつけた小さな炭の上に、乳白色のフランキンセンス(乳香)の樹脂を置くと、
ジュワジュワと溶けて、小さな白い「煙」が立ちはじめます。
この「小さな煙」の香りをかいでいると、
たった数秒で心が静かに、平和になるのを実感できます。

今日は、薫香または自然香(ナチュラル・インセンス)と呼ばれる、
樹脂や種、葉などの植物をそのまま焚く、
古代からの香りの楽しみ方について、ご紹介させて下さい。

エッセンシャル・オイル(精油)は最近、多くの方にとって身近なものになりつつあるでしょうが、
その材料である植物を「そのまま焚いて香りを楽しむ」方法は、
まだ知られてないのではないでしょうか?

例えば、フランキンセンス(乳香)やミルラ(没薬)の樹脂を焚いてみると……
エッセンシャル・オイルとはまた違っていて、
さらにパワフルで、精妙な香りを体験できるものです。

フランキンセンスのエッセンシャル・オイルは、
ただかいでいるだけで「ラクに呼吸しやすくなる」のが特長ですが、
樹脂を焚いてみると、何倍もしっかりと神経系のリラックス効果を、
実感できるわけです。

このアプローチはとても繊細なもので、
高めの温度で煙を「モウモウ」と立てている時の香りと、
低めの温度で煙をほとんど立てない時の香りが、
違っているのがわかります。

低めの温度の方が、繊細でやわらかい香りとなります。

また同じフランキンセンスとしても、
オマーン産、イエメン産、エジプト産……
産地によって香りがたしかに違うのも、ティスティングできます。

こうして「植物そのものを焚く」アプローチは、
エッセンシャル・オイルの蒸溜・製造技術が確立される以前に行われていた、
ずっと原始的(プリミティヴ)なアプローチですが、
むしろ繊細で、感受性の豊かな、香りの楽しみ方なんですね〜〜。

WSでの私

チョット想像してみて下さいーー
古代の部族が集まって、たき火をしている、と。
そこではたき火にくべられる樹木の種類で、
異なった香りがしていたでしょう。

もしかしたら……部族の「たき火担当者」は、
その日その時の部族の仲間達・村人達の雰囲気に合わせて、
「今日は桜を焚こう」とか
「松を焚こう」とか、選んでいたかもしれないですね(笑)。

そんな風に「植物そのものを焚く」=薫香/自然香(ナチュラル・インセンス)というアプローチは、
アロマが植物や自然と交感する、シャーマニズム/アニミズムと繋がっていることを、
身体感覚、感情、記憶、直観……さまざまなチャンネルで、
私達に思い出させてくれるのです。

こんな風に準備します

←伽羅を焚く準備をしています

☆☆☆今週土曜5/2の「シャ−マニック・アロマ4時間ワークショップ」では、フランキンセンスやミルラ、伽羅の
自然香(ナチュラル・インセンス)も、体験できます☆☆☆

精油や自然香(ナチュラル・インセンス)を手がかりに、
ガイア(ひとつの全体的生命体としての地球)と、
皆さんの身体・心・魂が、響きあい・交感するのを感じる、
体験型ワークショップです。

「個」としての癒し・救済を乗り越えて、
自分の意識をオープンにして、
ガイアとつながり、ガイアを癒す、
「祈りの小さな場」を、皆さんと作ります。

▲写真提供:ピュアハートクラブ




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