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ユックリ時間をかけて香りと一緒にいると、脳も変わる
男性アロマ講師の「アロマのかぎ方7つの基本その4」
何かの香水や精油を一瞬かいだだけで、
「これはダメ」「これはOK」とーーあなたは判断してませんか?
実はそれ、香りの魅力がつかめないかぎ方ですよ。
こんにちは。
【アロマテラピー×心理ワーク】の 立野博一です。
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この【香りと心の旅からの便り】では現在シリーズで、
男性アロマ講師による「アロマのかぎ方 7つ基本+スペシャル奥義」をご紹介しています。
効果的にアロマの香りを体験する「コツ」が、いくつかあります。
ここでは、他ではあまり紹介されてない「アロマのかぎ方 7つの基本」を、
皆さんにわかりやすくお伝えしたいです。
また、脳や心の仕組みとアロマテラピーのつながりも、解説します。
・第1回は、【基本1】「嗅覚では『経験値』『記憶』が重要」http://goo.gl/YdwPPd
・第2回は、【基本2】「呼吸を深くして、香りをかぐ」http://goo.gl/gN3xVu
・第3回は、【基本3】「繊細・ほのかな香りの良さも感じよう」http://goo.gl/j8UPDE
ーーをお伝えしました。
そして今号は、【基本4】「ユックリ時間をかけて香りと一緒にいると、脳も変わる」ーーです。
◎【基本4】ユックリ時間をかけて香りと一緒にいると、脳も変わる
この男性アロマ講師による「アロマのかぎ方 7つの基本」連載の最初にーー
「その方が、匂いをかぐのに『慣れている』か『慣れていない』かは、
初めの10秒〜15秒の様子を見ているだけで、わかります。」
と、私=立野は書きました。
実はコレ、とっても簡単な見分け方があるのです。
匂いをかぐのに「慣れていない方」は、一瞬で匂いを判断しようとします。
「慣れている方」は、ユックリ時間をかけて、
そして好奇心を持ちながら香りを体験しようとするから、
両者の様子は違っているのです。
これは、嗅覚の仕組み上、いたしかたない面もあります。
生物の進化の歴史過程では、
嗅覚は何より「危険性」を察知するための感覚器だったからです。
天敵が近づいて来ていないか?
ーー風上に鼻を向けてこれを察知するために。
発見したものが食べても安全か? 腐敗していないか?
ーーこれを感知するために。
動物においては「嗅脳」と言われるほど、
脳全体の中で嗅覚機能の占める部分は多かったのです。
それが現代人に進化するにしたがい、嗅覚機能は退化し、
視覚や聴覚の感覚や、前頭葉で思考する機能が、
脳全体で大きくなったのです。
おそらく、「慣れていない方」が一瞬で匂いを判断しがちなのは、
本能的に「自分にとって危険ではないか?」を判断しようとしているのでしょう。
とはいえ残念ながら……、これは香りの良さや魅力をどうしてもつかみにくい、香りのかぎ方なのですね〜。
◎質の良い、複雑な香りほど、時間と共に表情が豊かに変化します。
質の良い精油(エッセンシャル・オイル)や、複雑に調香されたアロマ香水は、
時間経過と共に、香りが変化して感じられるものですーー
・かぎはじめた最初の1秒、2秒は、「トップノート」と呼ばれる、
最初に揮発してくる匂い分子を、ひとは知覚・認知します。
↓
・そして10秒程経つと……、「ミドルノート」と呼ばれる、
最初とは違った匂い分子が揮発するのを、ひとは知覚・認知するでしょう。
↓
・そして30秒、1分経つと……、「ベースノート」と呼ばれる、
また違った匂い分子が揮発するのを、ひとは知覚・認知するはずです。
これはアロマ香水でしたら、「残り香」と形容しても良いでしょう。
こんな風に、質の良い、複雑に作られた香りほど、
時間と共に香りの表情が豊かに変化するものなのです。
ですから、好奇心や期待感を持って、
「この香りはどんな変化や広がりをするのだろう!」と、
時間をかけて「香りと一緒にいる」ようにしていただきたいのです。
こうすることで……、
ひとは本来の香りの持つ世界や魅力と、出会えるのです。
◎香りで脳全体を活性化・イノベートする
もしもあなたが、脳全体を活性化したいとお考えでしたら……、
やっぱり、「時間をかけてアロマの香りを感じる」のがお薦めですよ!
上で書きましたように嗅覚は元々原始的な感覚で、
大脳辺縁系、海馬、辺縁系、脳幹といった脳の中でも「古い脳」にまず伝わります。
これがその後、「新しく生まれた脳」である前頭前野に反映して、
つまり「時間をかけてアロマの香りを感じる」時、
「古い脳」と「新しく生まれた脳」の間で、キャッチボールが行われるようなのです。
ここがとても重要なポイントでしょう。
まとめますと、脳全体の活性化の鍵は、「古い脳」=大脳辺縁系や脳幹と、
「新しく生まれた脳」=前頭前野のフィードバック・ループを作り、連携強化することにあるのではないでしょうか。
こうして「古い脳」の本能や感情と、
「「新しく生まれた脳」の思考や統合機能のバランスをとることが、
「新しい脳の使い方、脳の使い方のイノベーション(進化)になるーー
と、私は考えています。
「1瞬で香りを判断する」のは、つまり脳の本能的・感情的な部分しか使ってないことなのです。
ジックリ・ユックリ時間をかけて、香りと「一緒にいる」ことが、
あなたの脳全体を新たに進化させる可能性を秘めているーー
そんな新しい視点になってアロマを体験されるのは、いかがでしょうか!
◎男性アロマ講師による「アロマのかぎ方 7つの基本中の基本」は、今後こんな内容を解説していく予定ですーー
【基本中の基本5】香りを全体的に感じる。リンゴを丸かじりするように
【基本中の基本6】自分の「好み」も大切にしながら、「好き/キライ」の中間も尊重するように
【基本中の基本7】さまざまな「五感」で香りの体験を拡張する
【スペシャル奥義】アロマテラピーの本質とは……、「波動 バイブレーションの癒し」なのです
(ホリスティック・アロマテラピーの「奥義」について、原稿を追加することにしました。笑)
そして次回の男性アロマ講師による「アロマのかぎ方 7つの基本その5」はーー
「香りを全体的に感じる。リンゴを丸かじりするように」です!
◎ぜひぜひあなたのご質問・感想・ご意見をお知らせ下さい。
この「アロマのかぎ方 7つの基本中の基本」は、皆さんからのご感想やご意見を加えて、
さらに加筆・調整して充実した内容にしていきたいです。
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