宇宙飛行士と「意識変容」――映画「ザ・ムーン」から2009年1月新月号

「1人の人間にとっては小さな1歩だが……
人類にとっては大きな飛躍だ」


月に初めて降り立った、
アポロ11号のニール・アームストロング船長の言葉です。

このアポロ11号を中心に、
1969年から72年の間に、12人の宇宙飛行士が月に立ったアポロ計画の、
ドキュメンタリー映画「ザ・ムーン」が、上映されています。

実は私が、初めて自分のおこずかいで買った本は、
「人類はじめて月面に立つ」
というアポロ11号についての子供向け読み物。

元天体少年としては(苦笑)、さっそくこの月曜日(1/19)、
六本木ヒルズの映画館に、
「ザ・ムーン」を見に行きました。

全長110mもある、巨大な鉛筆みたいなサターン5型ロケットで、
アポロは打ち上げられました。
ロケット・エンジンの噴射音が映画館全体に鳴り響く、
アポロ11号の打ち上げシーンだけで、
私はウルウル状態に(ウレシ涙)。

NASA(アメリカ航空宇宙局)の未公開映像も随所にみられ、
月に行った宇宙飛行士のインタビューも見応えがあり、
素晴らしい映像です。

立花隆著「宇宙からの帰還」にも書かれていますが……
アポロの宇宙飛行士達の多くが、
大きな「意識変容」を体験しています。

「圧倒されるような経験だった。
そして気づいた。

己の肉体の分子も、
宇宙船の分子も、
クルー仲間の肉体の分子も、
その原型ははるか昔に宇宙で作られたものだと。

すべてはつながっていて一体なのだと。
他と私ではなく、
万物は一つなのだと。


これを映像のチカラで疑似体験できるのです。
ウ〜〜ン、鳥肌立ちゃいますね。

「我々は何と小さな存在だろう、
だが何と幸せだろう。

この肉体をもって生まれてきて、
この美しい地球で、
人生を謳歌することができて。」

何日間も闇と真空の宇宙空間を旅した宇宙飛行士達は、
宇宙空間から地球全体を眺め、
月の大地を歩き……こうして
自然な成り行きで「覚醒」にたどり着いたのです。

アポロも30数年前の出来事になってしまいましたが……
むしろ今の時代にこそ、
必要なメッセージでしょう。

なんとも「ベタ」な感想……とお感じになるかもしれませんが、
「ベタ」な、あたりまえの言葉や意識にも、
やはり深遠な「本質」は宿っているーー
と思うのです。

>>【オススメ】映画「ザ・ムーン」公式サイト
http://themoon.asmik-ace.co.jp/



☆☆☆メルマガ「香りと心の旅からの便り」は無料でお送りできます☆☆☆